【わかろうとする努力はやめたくない】1日1冊。銀の匙8巻

「本当は煮えたぎってるくせに!簡単にそんな言葉吐くな!!!」

駒場の秋が終わった。
銀の匙8巻が発売されました。表紙は駒場一郎

秋の巻が終わるその刹那、衝撃的展開へ。
そうか、御影と駒場の間にはそういった農家同士のつながりがあったのか。
おいそれと他人にはいえるものでもないですね。

夢破れた駒場がエゾノーまさかの退場。まっとうな理由だけれども
八軒は叫んだよ。叫ばずにいられなかったんです。

そこからの冬の巻は季節だけでなく登場人物の心情も冬のようでした。


「責任取ります!」

八軒渾身の一言。
駒場をみてきて御影に心情の変化が。
自分の夢を押し殺してきたけれど家族の前で打ち明ける瞬間である。
農家の娘だからそりゃあ継ぐもんだろうと親族は誰しも思っていて
御影も夢を押し殺しその期待に応えようとしていた15年間。
ついに開口のとき。
「私には夢があります!」

銀の匙は登場人物それぞれが自分の将来像を、夢を持ってます。
八軒はその“夢"をこのエゾノーで手探っています。その夢を
探すのが一つのコンセプトのような気がします。

ついに御影も自分の夢を告げます。横には八軒。
八軒がいることで勇気を、親族全員の前でこれまで
押し殺していた夢を伝えることができました。

そして大学進学を当面の目標となるも、少々頭が弱い御影に対して
勉強は俺がみる!責任を取る!とかっこいい言葉を投げる八軒であるが、
お前さすがに家族の前でそれはあかんでぇ…。
そこで赤らめる御影さんかわいい。



夢という言葉が繰り返し使われる銀の匙8巻は、内容的には
結構重かったです。その分駒場牧場の回は涙なしには読めませんでした。