【最後の最後であいつの手を離さないためだ】1日1冊。「町でうわさで天狗の子」11巻


「あたしに粉々にされる覚悟はできてるんだろうね」
町うわ最新刊待ってました。
少女漫画らしからぬバトル展開にびっくりしました。
波乱の修学旅行編決着です。

11巻は終盤の橋渡しになりそうな巻であると思います。
というかこの修学旅行編ね。

そしてらしからぬほどに大ゴマをスパーンスパーンと
入れてくるから迫力がすごかった。
特に鬼戦周辺ですね。
鬼と対峙した時の秋姫のコマなんか
「お前絶対ヒロインじゃねぇよ」とつっこみ入れたくなるくらい
かっこよかった。

鬼戦収録の11巻で迫力満点なのは言うまでもなし。
しかしそれだけで終わらなかった。

11巻終盤の展開に目頭が熱くなったんだ…。
61話「月の夜にほつれからまる線たちよ」での
秋姫を心配する級友たちのメールのコマは斬新かつ全部読んでしまった。
というのも秋姫視点から読むので一番最初のコマでは
最新のメールそして古い日付にさかのぼっていくという
(秋姫がメールを読んでいるため)流れになっています。
そしてそのメールを読み終えたタイミングで両親登場。

「あんたはボロボロのカーディガンじゃないの代わりなんていないのよ」
どれほど皆が秋姫のことを心配していたのだろうか。
母の言葉に集約されているこの言葉。
級友たちのメールに母の言葉。
そりゃあ泣き出すってもんです。

というわけで、最終回へ向けて大きく動き出すように感じた11巻。
となりの怪物くんに続いて好きな少女漫画がまた一つ終わりに向かって
私は少し淋しくもあり嬉しくもあります。