【本物の夜明けを見せてやる】1日1冊。「さよならソルシエ」1巻
- 作者: 穂積
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: コミック
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作者は前作の短編集で一躍話題になった穂積先生。
前作「式の前日」も珠玉の短編ぞろいでぜひ一読してほしい。
- 作者: 穂積
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: Kindle版
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本作はゴッホ兄弟を中心に据えた伝記もので、主人公は
画商でゴッホの弟であるテオドルスである。
もちろんフィンセント・ファン・ゴッホも登場する。
私自身美術には疎くゴッホの絵は代表作すら知らない。
ただし、死後世界中で高く評価され、生前はからっきし売れなかった、
というのは知識としてあります。
さてさて、パリ一の画商であるテオだが、業界内では異端児扱い。
というのも保守的な業界に一石を投じたいようで、上流階級に向けた芸術ではなく
民衆にも親しめるような、芸術を目指しているようです。
これは兄、フィンセントのために描きやすい環境を仕立ててあげるのかもしれません。
いまでこそ表現の自由は当たり前のようにありますがきっと当時は
そうはいかない。だからこそテオは「新しい夜明け」を向かえさせたいでしょう。
なんにせよ、史実に沿って物語が進むのでしょうからゴッホの自殺まで
どう描いていくのか。私、キニナリマス!
「本当は画家になりたかった」
ラストで明かされるテオの本音。幼少期に見たフィンセントの絵に恋をし、
その絵に近づこうとも近づけず、今、画商として生活している。
どこで画家として挫折し、どこで画商になるときめたのか。
ターニングポイントはいまだ明かされず。フィンセントを全面的に後押し
するにはやはり意味がある。
1巻なんでいろいろ妄想する余地はあります。
次巻に期待を寄せて今日はもう寝る。
仕事で疲れましたです。