ちはやふる17巻

ちはやふる(17) (BE LOVE KC)

ちはやふる(17) (BE LOVE KC)

ちはやふる17巻が発売されました。

高校かるた選手権の団体戦が終わり、2日目の個人戦

が繰り広げられています。

千早はA級個人戦、2回戦にクイーン若宮詩暢と対戦し、負傷状態にも関わらず

善戦(?)するも敗退。一方の太一はB級個人戦にて鬼神の如くその強さを発揮。

「気負わない真島」はヒョロ相手に18枚の束勝ちするほどであった。

そしてB級決勝の舞台に太一、そして富士崎2年の山城のカード。

そして、A級決勝は永世名人の孫かつ千早にかるたの道を示した綿谷

と史上最年少現役最強クイーン若宮の対決に。

何を隠そう、17巻は大きくこの二つが見所。

特にA級決勝戦ちはやふる史上最もハイレベルな戦いになりました。

千早が決勝戦が行われている浦安の間に入った途端のこの描写。

七巻で綿谷の復帰した姿を見た千早はやはり同じく水の中にいるような

感覚に陥ります。ただ、ここではその水は飲み込めるようで、

その後の千早が変化をもたらしたようでした。

しかしながら今回、決勝の間でみた千早はまるで深い底にいて

水を飲みすぎて溺れてしまうような苦しさを感じます。


いったいそれはなんなのか。なんなんでしょうね(笑)


この戦いにおいてもう一つ、千早が綿谷に感じる新たな表現が生まれました。


「千速振る」である。

この「千速振る」については11巻にて大江さんが説明しています。

「千速振るは正しい神の力」であり、「高速回転するまっすぐな軸の独楽。

何が触れても弾き返される安定した世界でまるで止まっているように見えながら

前後左右上下どこにも偏りなく力が集中している状態」のことのようで、

ここにきて綿谷がまさにそのような状態にあることを千早は感じたようです。

このあと千早にどのような変化があるのか。大会後に太一と二人で

富士崎の合宿に参加するし、何か得られるのだろうか。次巻も楽しみで仕方ない。


さて、若宮対綿谷の勝敗にとやかく言う必要はありません。

ただ、試合後の若宮のこの笑顔。


いろいろな意味が込められていそうで印象に残るのです。